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衆院選沖縄1区「当選可能性ゼロ」「ムダ票」は誤情報 衆院選ファクトチェック


 31日投開票の衆院選沖縄1区も選挙戦最終盤を迎え、投票に関する誤情報が流れている。
 1区候補者で自民党前職の国場幸之助氏=公明党推薦=の選挙事務所で配布用に積まれた文書には、
「選挙区でも比例でも当選可能性ゼロの
無所属候補への投票は
ムダ票になります!」
と記されている。

 投開票日は31日で開票はまだなされておらず、どの候補者も当選も落選も決定した事実はない。まだ開票がされていない時点で、当選可能性が「ゼロ」で、その投票が「ムダ」だと断言するのは誤情報だ。(滝本匠、大嶺雅俊)

▼衆院選沖縄1区終盤情勢

■党公認と無所属

 沖縄1区には、共産党前職で衆院議員7期を務めた赤嶺政賢氏=れいわ推薦=と、自民党前職で衆院議員3期を務めた国場幸之助氏=公明推薦、さらに無所属前職で衆議院を6期務めた下地幹郎氏(届け出順)の3氏が立候補している。下地氏は公示前から自民党復党を求めて、その動向が注目されていたが、復党は認められないまま無所属で出馬した。



 国場事務所に積まれていた文書は、冒頭で

「自民党公認候補を国政へ送ることがウチナー(注:沖縄)の未来を

明るく豊かにできるのです!」

と、自民党公認である国場氏当選への支援を求める文言が記されている。

 

 その後に

「選挙区でも比例でも当選可能性ゼロの

無所属候補への投票は

ムダ票になります!」

と続け、「ムダ」の文字をゴシック体で強調している。

 

 名指しはしていないが、1区で立候補している「無所属候補」は下地氏だけ。下地氏を指しているのは明らかで、開票前に下地氏の「当選可能性はゼロ」と断じていることになる。

 


国場幸之助氏事務所に積まれていた文書

 さらに「当選可能性ゼロ」の候補への投票は「ムダ票」だと指摘している。

 だが、もし、仮に投票した候補者が落選して、投票が当選者の決定には結びつかなかったとしても、それは「死票」(三省堂国語事典第7版)になったとは言えるが、「ムダ」ではない。同じ三省堂国語事典で「むだ」は「かいがない」との意味が紹介されている。
 投票行動により反対票の存在を当選者に意識させる意味もある。これは投票しなければ生まれない価値であり、けっして「無駄」ではない。投票行動そのものの意義につながり、投票率の動向にも直結する。



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