ステッカーで首里城応援、周辺事業者が制作・販売 再建資金と店舗支援に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
Together首里プロジェクトの伊波良子代表(右)と参加メンバーの木箱KIBAKOの真謝亜希子さん=26日、那覇市首里

 首里城の再建や周辺店舗の売り上げを応援しようと、那覇市首里に所在する飲食店などがこのほど、「Together(トゥゲザー)首里プロジェクト」(伊波良子代表)を立ち上げた。昨年1月から「Togetherステッカー」を制作・販売するほか、首里城の情報発信などにも取り組んでいる。

 代表を務める伊波さんは、首里城を一望できる場所でレストラン「首里東道(トゥンダー)Dining(ダイニング)@なぎいろ」を運営し、首里城の焼失後、キャンセルが相次いだ。周りの店舗も売り上げが落ち込み、閉店に追い込まれるレストランもあったという。

 伊波さんは「みんなに首里城のことを忘れてほしくない。琉球王朝の象徴である建物の再建を応援したい。1人や1事業所の力ではできないことも、みんなで一緒にやれば大きな力になる」と思いを語り、周りの店舗と共に同プロジェクトを立ち上げた。

 現在、首里地域ではなぎいろをはじめ、山城まんじゅう、木箱KIBAKOなど飲食関連計9店舗がメンバーに加入しており、Togetherステッカーを販売している。

 同ステッカーはこれまでに計882枚を販売。今後収益の一部を再建に寄付するほか、首里地域の店舗売り上げも支援する。メンバーの一員である木箱KIBAKOの真謝亜希子さんは「首里のことを誇りと思っている。ぜひみんなにまた遊びに来てもらいたい」と呼び掛けた。

 同プロジェクトは参加メンバーを募集している。問い合わせはなぎいろ(電話)098(975)7832。


 

▼【動くグラフィックと写真】あの夜何が起きたのか…首里城火災を振り返る

▼火災2年、首里城祭始まる

▼新しい首里城が目指す「見せる復興」とは?再建スケジュールは

▼首里城の謎「正殿の畳」今回も敷き方分からず、再現見送りへ

▼十月忌 見えなくても「そこにある」…大城立裕さんの首里城と普天間

▼国仲涼子さん「立ち上がる沖縄、首里城でも」

▼【首里城 私たちのリアル】復興の形は? 20代、30代、40代が語り合った