「平常時に戻った」沖縄「4人2時間」会食制限を解除 コロナ警戒レベル1に


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沖縄県庁

 沖縄県は25日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染状況が落ち着いていることを踏まえ、警戒レベルを昨年7月以来となる「第1段階」へと引き下げた。11月中を期間とした対処方針も前倒しで見直し、会食は「4人以下」「2時間以内」で行うよう求めた要請は同日で終了。「感染防止安全計画」の県への提出を条件に、イベント開催時の人数制限も解除し「平常時にもどった」(県担当者)ことを際立たせる内容となった。

【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況 

 県はこれまで期限を区切って感染流行への対応策をまとめた「対処方針」を示してきたが、今回は、期限を区切らない「基本方針」に名前を変えた。飲食時の要請を解除したが、大人数・長時間の開催などの感染リスクが高くなる行動は控えること、大人数での会食はワクチン接種完了者や検査で陰性となった人と行うことを求めた。

 5千人以上のイベント開催は、会場の収容定員の半分までとした規定があったが、飛沫(ひまつ)抑制や手指消毒の徹底策などを盛り込んだ計画を県に提出することを条件に、定員まで受け入れられるようになる。大声を継続的に発するイベントの場合は定員の半分までとする要請を継続する。

 今後の再流行に備え、市・保健所単位で直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が25人を超える場合には市、保健所単位で注意報を出すなどの警戒基準も示した。対象地域では会食を4人以下、2時間以内とすることを求める。

 成人式などを念頭に、自治体に対し参加者にワクチン接種とPCR検査の受検を勧めることを求めた。

 県の糸数公医療技監は「今の状況が続けられるよう引き続き協力をお願いしたい」と県民に呼び掛けた。


 

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