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オレンジレンジが応援歌!母校・北谷高に 「生徒に思い出を」コロナで延期の体育祭


この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範
オレンジレンジのナオトさんやヒロキさんと共に記念撮影に臨む北谷高校の3年生

 【北谷】北谷高校が3日、Agreフィールド北谷で体育発表会を開き、3年生が全員でエイサーを踊った。その中で、琉球音階のアップテンポの音楽が流れた。タイトルは「フイリソシンカ」という。県出身の人気バンド「オレンジレンジ」が作曲した歌だ。メンバー5人中4人が同校出身。コロナ禍の中、母校のために何かできないかと考え、企画された。

 北谷高校の知念良教諭は、メンバーのヒロキさんやナオトさんらと同級生。新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校行事の中止が相次ぐ中、生徒の思い出を作ろうとメンバーに相談し、企画がスタートした。作曲には約3カ月掛かり、生徒も参加した。当初は昨年度の3年生に向けたものだったが、新型コロナの感染拡大の影響で体育祭が中止となり、1年延期された。

力強いエイサーを披露する北谷高校の3年生=3日、北谷町美浜のAgreフィールド北谷

 「フイリソシンカ」は、北谷町花の名前。オレンジレンジのメンバーは、北谷高校から見える景色や高校生の日常をイメージしながら曲を作った。出来上がった曲に合わせ、今年7月からエイサーの練習が始まったが、緊急事態宣言が出たことなどが原因で一度ストップ。解除後の10月に練習を再開し本番を迎えた。

 3年生は大太鼓やパーランクー、手踊りで力強い演舞を披露し、保護者や後輩らを魅了した。卒業間近の良い思い出となった。オレンジレンジのナオトさんは「学校行事は一生記憶に残る。生徒たちはしっかりやり切った」と喜んだ。ヒロキさんは「コロナ禍で高校生は行事ができない日が続いた。踊りを見ることができて泣きそうになった」と語った。

(砂川博範)


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