沖縄県は4日、新たに10歳未満から90歳以上の225人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。200人を超えたのは昨年9月16日以来。玉城デニー知事は4日に県庁で会見し、感染状況について「もはや第6波に突入した」と述べるとともに、県の警戒レベル判断指標をレベル2の「感染流行期」に引き上げたと発表した。
4日の県の指標では、重症者用病床使用率(国基準)が21・7%となり「感染流行期」(レベル2)となったほか、病床使用率(国基準)もレベル2に迫る19・9%となった。すでに感染まん延期(レベル3)となっている直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は38・99人となり、3日の25・79人から急増した。感染者数だけでなく病床の逼迫(ひっぱく)度合いは加速化している。
中北部で感染が拡大するオミクロン株は新たに47人の感染が確認され、県内の確定者は135人、疑い例を含めると226人となった。
糸数公医療技監はオミクロン株の流行について「市中感染の割合が高いが、基地従業員の感染も続いている」と、さらなる拡大を警戒している。
4日に県に報告があった米軍基地内の感染者は164人で、3日の16人から約10倍となった。
内訳は、キャンプ・キンザーが6人、嘉手納基地とハンセン、フォスターが各3人、コートニーが2人、シュワブが1人。不明(確認中含む)が146人だった。昨年12月15日から今月4日までの米軍関係者の感染は計996人となった。
(嘉陽拓也)
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