沖縄県は18日の新型コロナウイルス対策本部会議で、コロナワクチンの3回目接種率を示した。2月までに接種対象となった35万人を母数とした接種率(13日時点)は41・23%と全国4位で高位を維持している。
65歳以上の高齢者を母数とした接種率(同)は28・9%。先島諸島で5割前後に達した一方で、沖縄本島中南部はいずれも3割に達しておらず、人口の集中する都市部で比較的伸びが弱い。県は、本島内3カ所に設置した広域接種センターで企業団体単位の予約を受け付けるなど、接種を加速させる。
高齢者の接種率を保健所管内別で見ると八重山51・3%、宮古49・7%、北部42・1%と、4割を超えた。南部27・5%、那覇市26・4%、中部23・2%だった。
中南部の接種率の伸び悩みについて県の糸数公医療技監は、人口の多い自治体では接種券の発行などの「一つ一つの作業に時間がかかっている可能性がある」と説明した。配分量が多いモデルナ製の接種促進に向け「前向きに考えられる情報提供も必要だと思う」と話した。
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