沖縄県は28日、10歳未満から90代の新たに422人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。4日連続で前週の同じ曜日を上回った。民間病院のクラスター(感染者集団)も影響し、八重山地域では新型コロナの病床使用率が8割を超え、県は地域の流行がないか注視している。6例のクラスターも報告された。1例は県立南部医療センター・こども医療センターで、患者2人と職員3人の感染が確認された。残り5例は昨年9~10月に家庭内で発生した事例。
石垣市の石垣島徳洲会病院で起きたクラスターは28日現在、47人の感染が確認され、23人が入院中。いずれも無症状・軽症という。
一方、県は7日間合計の新規陽性者数が前週比2倍超となるか、各圏域の病床使用率が60%以上となった場合、重点措置の再適用に向け検討を始める。八重山地域は確保病床44床に対し、県立と民間病院の入院者は38人で、病床使用率は86・4%。県の糸数公医療技監は「明日あさっても数字を追い、地域の流行が起きるのか注視・検討していく段階だ」と述べた。
推定感染経路が判明しているのは213人で、内訳は家庭内124人、施設内38人、友人知人21人、職場内18人、飲食4人、その他8人。年代別では30代が最多の77人で、10代72人、40代68人などと続いた。
県は、重複集計や疑陽性が判明した計80例を感染者数から取り下げた。県内の累計感染者数は9万9580人。米軍関係は新たに38人の感染が県に報告された。嘉手納基地15人、キャンプ・ハンセン8人、キャンプ・フォスター4人などとなっている。累計は1万714人。 (吉田早希)
【関連記事】