ロシアのウクライナへの軍事侵攻に抗議する100人規模の市民集会が1日、那覇市の県庁前県民広場で相次いで開かれた。参加者は軍事侵攻の犠牲者に黙とうをささげたり、「ウクライナに平和を」などと書かれたプラカードを掲げたりして反対の意を示した。
島ぐるみ宗教者の会、沖縄平和市民連絡会などが開いた集会には80人以上が駆け付けた。
太平洋戦争の体験者の姿もあり、サイパンで逃げ回り父と兄を失った宜野湾市の横田チヨ子さん(94)は「ウクライナの様子を見て、サイパンのことがトラウマ(心的外傷)として思い出され駆け付けた」と不安を語った。
直後にあった沖縄平和運動センターの抗議集会には、120人(主催者発表)が参加。仲宗根哲共同代表は「立ち上がり反対の気持ちを伝えないと、ロシアの蛮行は止められない。いつか来た道に戻ることを許してはならない」と力を込めた。 (當山幸都)
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