沖縄県は14日、10歳未満から90代の262人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週月曜日比16人の減となった。那覇地区の県立高校を卒業した生徒らが卒業記念で集まった際に感染が広がり、12~14日までに9人が集団感染(クラスター)した事例があった。19日からの3連休には1月に見送られた成人式の開催を予定する地域もあり、若者が集まる機会の増加に伴う感染拡大を県は警戒する。イベント主催者が事前に検査を受けるよう呼び掛けるなど、県は感染予防策の徹底を呼び掛けている。
県教育庁によると、感染者は高校で同じ部活動の卒業生だった。県によると、先週も卒業式関連の集団感染が発生している。調査中の事案もあるという。 県の糸数公医療技監は、感染すると就業制限がかけられ「予定していた引っ越しや入学式、就職に影響が出る例が昨年もあった」として、年度末の重要な日程に影響が出かねないと指摘した。高齢者や持病がある人との会食を通じて、重症化リスクが高い人へも感染が広がりかねないとして注意を呼び掛けた。
14日の新規感染者は年代別で10代が54人で最も多く、10歳未満が52人、40代が43人と続いた。
感染経路が分かっているのは182人。内訳は家庭内が105人、職場内が11人、施設内が18人、友人知人が45人、飲食1人、その他2人だった。 米軍関係は42人の感染が報告された。県によると、3月以降の米軍関係感染者412人のうち、半数近い196人が嘉手納基地だったという。(知念征尚)
【関連記事】