沖縄県は10日、10歳未満から90代の649人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週木曜より347人減り、5日連続で前週の同じ曜日を下回った。10代が最多の140人となった。10日に新たに感染が判明した10代のうち、10人ほどが部活動で感染したとみられるほか、3~4人が卒業パーティーで同じ自治体から感染者が出たという。
県の糸数公医療技監は部活動での感染について「身体的接触や飛沫(ひまつ)が飛ぶなど、感染リスクが高いものは自分たちで分かると思うので、消毒や換気、検査を組み合わせるなどリスクに応じた形で気を付けてほしい」と呼び掛けた。コップの共有や部活後の会食など感染リスクを大人が注意する必要も喚起した。
10日までの1週間の新規感染者の合計は、前週の3日までの1週間合計と比較し、0・86と1を割った。前週比の1週間合計が1倍を下回るのは、2月26日以来。糸数技監は「会食による感染は増えており、油断してはいけない」と強調した。八重山地域の1週間合計は、前週比1・13と1倍を上回り、増加が続いている。
推定感染経路が判明しているのは312人。家庭内197人、友人知人71人、職場内33人、飲食9人など。年代別では最多の10代に続き、40代119人、20代108人、30代93人、10歳未満82人など。 米軍関係は新たに44人の感染が県に報告された。嘉手納基地15人、キャンプ・フォスター14人など7施設で、その他と確認中含む不明が各1人だった。 (中村万里子)
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