沖縄県、本島の病床を24床増 コロナ1573人 2人死亡(4月22日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は21日、新型コロナウイルスに感染した80代男女2人の死亡と1573人の新規感染を発表した。本島の病床使用率がひっ迫していることから、県は本島でコロナ病床を24床増やし、657床となった。感染拡大を抑えるため、前週比を1倍未満に抑える形で、若い世代へのワクチン接種の呼び掛け強化など、対策を進めていくという。

 死亡したのは、南部保健所管内の80代女性と中部保健所管内の80代男性。女性は施設内で、男性は自宅で、それぞれ3月中旬に感染が確認され、下旬に死亡した。

 県内の社会福祉施設内での療養者は、前日より30人増加し、290人となった。内訳は、高齢者施設64カ所で189人、障がい者施設16カ所で101人。高齢者10人が酸素投与を受けている。

 新規感染者の年代別は、10代が最多の294人、次いで30代283人、10歳未満268人、40代250人、20代175人などと、若い世代で感染が続いている。

 宮里義久感染対策統括監は、学校や保育園が始まった状況での感染や、家庭内で感染が拡大していると説明。症状がある場合に外出を控えるなど対策を呼び掛けた。

 本島でコロナ病床を増やしたことにより、20日に54・5%だった本島の病床使用率は、21日に53・2%に下がった。
 県は名護市の社会福祉施設でクラスター1例を発表した。3~12日にスタッフ9人、利用者6人の感染が確認された。
 米軍関係の感染は116人だった。基地別の内訳は不明。(中村万里子)


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