沖縄県が7日に発表した新規陽性者2375人を年代別にみると、10代497人が最多。続いて10歳未満が378人、30代が367人、40代が345人と続く。入院中は256人で、うち重症は17人、中等症は138人。県全体の病床使用率は40・6%で、圏域別では本島46・1%、宮古19・7%、八重山6・8%となっている。
県内の療養者総数は、1万2198人となった。今年1月15日の1万2516人に次ぐ療養者数となった。直近1週間平均の新規PCR検査の陽性率は20・3%となり、過去最高となった。
県は3日、感染力の強いオミクロン株の派生型「BA・2」のゲノム解析の結果を公表した。4月17~30日までに検査した96検体のうち、92検体(95・8%)からBA・2が検出された。4月5~18日に検査した96検体のうち、83検体(86・5%)からBA・2が検出されたことを踏まえると、BA・2への置き換わりが進んでいるといえる。
県は「連休明けの平日に多くの医療機関や検査機関が営業したことで、受診する人が増えたことが過去最多の新規感染者に繋がったのではないか」との見方も示した。
社会福祉施設で感染者のいる施設は計68カ所で、内訳は高齢者施設が59カ所で115人、障がい者施設が9カ所で48人となっている。高齢者施設で1人が酸素投与を受けている。米軍関係者では77人の新規陽性者が報告された。
(狩俣悠喜)
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