「沖縄にひどい騒音なかった」 岸防衛相が参院予算委で地元岩国引き合いに発言


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 【東京】沖縄の日本復帰50年の節目を受け、5月30日の参院予算委員会で、基地の騒音被害について、岸田文雄首相と岸信夫防衛相ら関係閣僚が現状認識を問われる場面があった。岸田氏は「複数回ものすごい爆音に直面した」と述べたのに対し、岸氏は地元の岩国基地における騒音被害のひどさを指摘した上で「沖縄ではそんなにひどい騒音はなかった」との認識を示した。

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 有田芳生氏(立憲民主)は30日の参院予算委で「変わらぬ基地 続く苦悩」と50年前と同じ見出しとなった本紙の5月15日付紙面を紹介し、「これが沖縄の現実だ」と指摘。その上で岸田氏、岸氏、林芳正外相にそれぞれただした。  岸田氏は「現地に住む方にとってどれほどのものか、思いを巡らさなければならない」とも述べた。林氏も「(沖縄で)大きな爆音の経験をした記憶がある。岩国基地でも同様の経験をした」とした。

 岸氏は31日の記者会見で答弁の真意を問われ「(視察時)たまたま天候の問題もあって戦闘機があまり飛んでいない日だったため、肌で感じることはなかった。普天間飛行場や嘉手納基地周辺の地元首長から直接、現場の声を聞いた。騒音は周辺住民の方にとって大変深刻な問題で、軽減を図ることは重要な課題だと考えている」と説明した。(安里洋輔、明真南斗)


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