【恩納】かりゆし(沖縄県恩納村、玉城智司社長)とスペース・アビエーション(京都市、保田晃宏社長)は9日、恩納村でヘリコプターの運航事業を始める。ホテル敷地内に新設したヘリポートを拠点に、那覇空港と片道20分で結ぶ旅客運航と、遊覧飛行が2本柱。災害時の情報収集や医療にも対応する。
両社が県内でヘリ運航事業を行うのは初めて。恩納村名嘉真の沖縄かりゆしリゾートEXES恩納、沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパがある敷地内に、かりゆしがヘリポートを設置した。ヘリは4人乗り(乗員1人、乗客3人)のロビンソンR44を1機導入した。
搭乗は3人までで、那覇空港と恩納村ヘリポートを結ぶ「ヘリタクシー」が1機当たり片道6万9千円から。遊覧飛行は1人当たり6500円から7万8千円などの各プランがある。7月中は県民を対象に2割引きする。
スペース・アビエーションは全国各地に拠点があり、予備機も確保している。4日に行われた試乗会で保田社長は「観光と防災を軸に、将来は離島にも飛ばしたい」と展望を語った。
かりゆしグループの平良朝敬オーナー会長は「北部観光の起爆剤にしたい」と話した。
(増田健太)
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