新型コロナウイルスの感染状況を分析する沖縄県疫学統計・解析委員会は5日、先週(6月27日~7月3日)の新規感染者1万253人を基にした実効再生産数が本島1.07人、宮古1.40人、八重山1.31人で、全県的に感染者が増加していると発表した。八重山地域では「過去最大の流行」になっており、感染者は石垣市で472人、竹富町では90人に上ったという。
感染者の年代は、子どもから壮年層に移行しており、那覇を含む南部地域のコロナ病床使用率は6割に迫っているという。
救急救命センターのある重点医療機関では、コロナ以外の病床が逼迫(ひっぱく)状態で、さらに流行が拡大した場合は「昨年8月のように入院できない患者が増加する」との懸念を示した。
今週の新規感染者は1万~1万4千人、入院患者は今週末までに380~430人に至ると見込んでいる。
(嘉陽拓也)
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