バスケットボールの第26回全国専門学校選手権大会の最終日は27日、愛知県の名古屋市体育館で3位決定戦が行われた。沖縄代表の学校法人SOLA学園(沖縄医療工学院)はトヨタ名古屋自動車大学校(東海)を73―68の僅差で下して3位となった。同校の3位への入賞は過去最高の成績となった。
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連戦で疲労困憊(こんぱい)のメンバーだったが、最後まで諦めなかった。持ち前の「走るバスケ」を徹底して粘り、3位入賞という最高成績を手にした。皆が「ここまで来れるとは思わなかった」と口をそろえるも、表彰状を受け取ると実感をかみしめた。
3位決定戦は第1クオーター(Q)から接戦だった。リバウンドを取られたり、切り返しが遅くなったりし、苦しい時間帯もあった。しかし皆で声を掛け合い、我慢した。ミスしても攻守で走り続けた。第2Qは得点を重ねてリードし、後半に追い上げられるも逃げ切った。大城徹監督は「短期間でここまで成長するとは」とたたえた。
現チームは6月に結成したばかり。昨年、少ない人数でバスケを続けていた新垣龍起主将は「1年前、ここまで来るのは想像できなかった。鳥肌が立つぐらいうれしい」とメンバーに感謝した。来年卒業を控え、「今までのバスケ人生で一番思い出に残った」と感無量の様子だった。
優秀選手の一人に選ばれた照屋皇樹(こうき)は、エースとして攻める姿勢でチームをけん引。「このメンバーは最高です」と総括し、さらなるチーム力向上を誓った。
(金良孝矢)
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