久米島、ウミガメ対策で初会合 保護と漁業の両立目指す 「緊急時連絡体制」の構築など確認


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ウミガメの保護と漁業の両立について話し合う桃原秀雄町長(奥左)と対策協議会の委員=30日、久米島町役場

 【久米島】7月に沖縄県久米島町真謝の海岸で30匹以上のアオウミガメが傷付いた状態や死骸で見つかった問題で、町は30日、保護と漁業の両立や再発防止について考える対策協議会の初会合を町役場で開いた。ウミガメが網に掛かった際に久米島漁協と町が連絡を取る「緊急時連絡体制」の構築などを確認した。今後、専門家などの助言も踏まえ、早ければ年内にも意見をまとめる。

 協議会は桃原秀雄町長が委員長に就任した。委員には、久米島漁協の田端裕二組合長ら関係者が名を連ねた。

 田端組合長は9日に町内の漁業者と意見交換した内容を報告した。産卵期などウミガメが集まる期間や場所への刺し網設置の回避、ウミガメが掛かりにくい、または掛かっても外しやすい網に変更できないかなどの意見が上がったことを伝えた。委員からは「カメが逃げる網は魚も逃げるのでは」などの声が上がり、詳細は今後詰めることになった。
 (照屋大哲)

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