
ちむどんどん第121話は、やんばるに戻った暢子(黒島結菜)が、チンクヮー(かぼちゃ)の炒め物や島らっきょうの天ぷらなど、シマの野菜と料理に囲まれて生き生きと暮らす姿が描かれました。毎週自宅で、地元の野菜と郷土料理の勉強会を開いている暢子。庭に設けた食卓には、モーイ豆腐や、パパイアの漬物などの料理が並びました。おいしそうに食べる人々の顔を見て、暢子は「この家で食堂をやりたい」と思い立つのでした。
勉強会で食卓に並んだ「モーイ豆腐」とはどんな料理でしょう。モーイ豆腐は、海藻のモーイ(いばらのり)を煮て、冷まして寒天のように固めて四角に切りそろえたものです。モーイに含まれる凝固性の成分によって固まることを利用した料理で、ゆでた豚肉やにんじんなどを入れることもあります。山原の村々では、かつて村ごとにおいしさを競い合ったといいます。モーイは宮古では「アラナ」、八重山では「クイナ」などと呼ばれます。