ちむどんどん第120話では、暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)、健彦がやんばるに帰る日が近づき、暢子の店「ちむどんどん」で送別会が開かれます。鶴見県人会会長の三郎(片岡鶴太郎)、和彦が務めていた東洋新聞のデスク田良島(山中崇)、暢子が務めていた西洋料理店「アッラ・フォンターナ」の料理長二ツ橋(高嶋政伸)らが、これまでの日々を振り返り、2人へはなむけの言葉を贈りました。暢子は最後、一番お世話になったアッラ・フォンターナのオーナー房子(原田美枝子)のもとへ行き、再び「ペペロンチーノ勝負」を挑むのでした。
さて、今週のタイトルは「ゆし豆腐のセレナーデ」。暢子も大好きな「ゆし豆腐」とはどんな食べ物でしょうか。
「島豆腐」などとよばれる沖縄の豆腐は、本土の豆腐が煮た大豆から豆乳をとる「煮とり」が主流なのに対して、主に水に浸した大豆をひいて袋で絞って豆乳をとる「生絞り」で作られます。絞った豆乳を鍋で熱して、凝固剤として「にがり」(かつては海水)を入れます。そして、凝固し始めたものを、こし布を敷いた木枠などの型に流し入れて重しをかけて固めて完成です。
ゆし豆腐は、島豆腐を作るときに型に流し入れて固める前のやわらかい状態の豆腐のことです。本土では「よせ豆腐」「くみ豆腐」、「おぼろ豆腐」とよばれます。塩やしょうゆで味をつけて、ネギなどといっしょに食べます。