ネット掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆき(西村博之)さんは7日、動画共有サイト「ユーチューブ」で配信した動画で「沖縄の人って文法通りしゃべれない。きれいな日本語にならない人の方が多い」と発言した。ネット上では「沖縄の人への差別だ」「レイシズムだ」などのコメントもあり、物議を醸している。
ひろゆきさんは名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れ、抗議日数を示した掲示について「0日にした方がよくない?」などとツイッターに投稿して波紋が広がっていた。動画は7日夜の辺野古訪問時取材に基づくネットテレビ番組放送後、配信したとみられる。
配信動画内でひろゆきさんは「実際に座り込みをしている人と話をしたか」とするネットユーザーの質問に返答する形でコメント。「本土の人なのか、現地の人なのか言葉遣い的に微妙」と述べ「方言を無理して標準語にしようとしてとか、言い間違いとか考えながらしゃべることになったりすると思うが、沖縄の人ってあまりスムーズに標準語しゃべらない」などと言及した。配信動画は11日夕時点で約40万回、再生されている。サイト内のコメントには、ひろゆきさんの言動への支持がある一方、7日の動画での発言については「ひとくくりにしてばかにするような言い方はどうか」と批判も上がった。
ひろゆきさんは同じ動画で宜野湾市の普天間飛行場について「何もなかった所だったが、米兵や基地で働く人などの需要があり、結果として住宅街ができてしまった」とも発言している。現在飛行場のある場所には戦前、14字があり約9千人が暮らしていた。沖縄戦下で住民が避難し、米軍に収容されている間、米軍が土地を強制接収して飛行場を建設した経緯がある。
ひろゆきさんの発言には、ネット上でも飛行場建設前の宜野湾の状況を挙げ「明確に誤り」などと指摘があった。ひろゆきさんは11日、ツイッター上で「言い過ぎだった」とし「『普天間住民の90%以上の人は基地ができてから移住してきた人』だと事実だ」と、自説を述べつつ釈明した。
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