米空軍嘉手納基地に4日午後3時18分ごろから、米アラスカ州エルメンドロフ空軍基地に所属するステルス戦闘機F22が4機、相次いで飛来した。米軍はこれに先立ち、嘉手納基地に所属するF15戦闘機が老朽化しており、今後2年をかけて所属する54機を全て退役させると発表している。飛来したF22は、F15戦闘機の一部が近く米本国に帰還するのに伴い、暫定配備され始めた。
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米軍の説明によると、F15の退役作業を進める間、アラスカ州に配備されているF22を半年ごとに嘉手納基地に暫定配備する計画。まず11月中に十数機のF15が米本国に帰還する予定。
一方、F15は一斉には退役せず、徐々に本国への帰還を進める流れのため、米軍は嘉手納基地には外来機のF22を合わせて一時的に現在の常駐機数を上回る可能性があるとしている。
米軍に対して防衛省は、戦闘機の総数が一時的に増加する期間を極力短くするなど、周辺住民への影響を可能な限り減らすよう申し入れたとしている。
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