日米共同統合演習「キーン・ソード23」の一環として与那国町で、陸上自衛隊の16式機動戦闘車(MCV)が県内の公道を初めて走行した件で、玉城デニー知事は17日に「公道を自走する訓練が実施されたことは誠に残念」などとするコメントを発表した。
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玉城知事は「県は繰り返し、沖縄防衛局に対し、MCVが公道を自走する訓練について懸念を伝えるとともに、同訓練を実施しないよう申し入れてきた」と説明した。その上で「県は防衛省に対し、自衛隊の演習に当たっては県民への影響が最小限となるよう配慮するとともに、県民に一層丁寧に説明を行うよう求めて参る」とした。
今後なし崩し的に同様の事態が繰り返される懸念について、玉城知事は全国知事会に県庁からオンラインで参加後、報道陣の取材に「懸念は当初から持っている。双方で連携するためには情報の共有と信頼関係を構築することが非常に重要だ」と語った。
(梅田正覚)
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