「沖縄を戦場にするな」 陸自15旅団の増強に反対訴え 那覇で市民らが集会


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「日本の軍拡にノーの声を上げよう」と拳を振り上げる市民ら=7日、那覇市泉崎の県民広場

 沖縄平和運動センターは7日、ロシアのウクライナ侵攻への抗議と、那覇市に司令部を置く陸上自衛隊第15旅団の増強に反対する集会を、同市泉崎の県民広場で開いた。67人が参加し、「平和外交を進めよ」「沖縄を戦(いくさ)場にするな」などと訴えた。

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 同センターの上里善清共同代表は南西諸島へのミサイル配備を念頭に「基地が標的になるのは間違いない。いま声を上げないと大変なことになる」と危機感を示した。

 第15旅団を巡っては、旅団から「師団」への格上げや、現在一つの普通科連隊を二つに増やす増強案が検討されている。

 「9・29県民大会決議を実現させる会」会員の玉寄哲永さん(88)=那覇市=は、沖縄戦の体験を振り返りながら「日本政府は軍事優先になろうとしている。沖縄を再び戦場にさせてはいけない」と声を張り上げた。
 

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