【動画あり】「ユイユイ」のかけ声で「じゅり馬」奉納 約20年ぶり波上宮参拝 沖縄・那覇


社会
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「ユイユイ」のかけ声で「じゅり馬」を奉納する女性たち=10日、那覇市の波上宮(喜瀨守昭撮影)

 旧暦1月20日にあたる10日、辻新思会と辻自治会の主催による「旧廿日正月神事」が執り行われた。沖縄県の那覇市波上宮の拝所で神人(かみんちゅ)らが五穀豊穣(ごこくほうじょう)と商売繁盛を祈り、集落の拝所を巡って米などを供えた。御拝の後は木製の馬形を前帯に挟んだ踊り手の女性が一斉に演舞する「じゅり馬」が奉納された。軽やかな三線の音色と「ユイユイ」のかけ声が響き、境内に活気があふれた。

 辻新思会の上江洲安明理事長は「波上宮での参拝は約20年ぶり。歴史ある伝統行事として大切にしていきたい」とした。

 理事会の安積美加さんは「辻の歴史や伝統を次の世代に伝えることが役目。地域の人々と連携しながら来年以降も継続していく」と意気込んだ。

 26日に予定していた「じゅり馬祭り」は、新型コロナの感染対策のため中止になった。
(普天間伊織)

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