3月に迎える小中学校の卒業式で、沖縄県内41市町村のうち29市町村が「式典全体を通じてマスクを外すことを基本とする」との県教育委員会の通知に準じて対応することが20日、分かった。本紙が41市町村教育委員会に確認した。那覇市や中城村など6市村はマスク着用の対象者を広げるなど独自の方針を示しており、金武町など6町村は検討中としている。
▼沖縄県内公立学校の卒業式「マスク着用せずを基本」 県教育委員会が通知
卒業式のマスク着用について県教委は14日、文部科学省の方針を踏まえ、各市町村教委などに児童生徒と教職員についてはマスクを着用せずに出席することを基本とし、保護者や来賓についてはマスク着用を求めると通知した。校歌斉唱など声を出す際は児童生徒にも着用を求めたほか、着脱の強制や着用の有無による差別、偏見がないよう適切な指導も併せて通知した。
基本的に不着用としたのは浦添市や宜野湾市など29市町村で、糸満市は「感染状況によっては学校が着用の有無を決める」とした。
独自の対応をとる方針を示したのは那覇市や中城村など6市村。那覇市は「マスク着用を奨励」した上で、児童生徒、教職員の入退場、卒業証書授与、答辞などの場面では「マスクを外すことを基本」としている。
中城村は高校受験を理由に中学校については生徒や教職員にもマスク着用の協力を求める方針。座間味村は「各校区の地域の実情に応じて判断を任せる」とし、多良間、渡名喜、伊平屋の3村は教職員にもマスク着用を求める考え。
検討中は竹富町や伊是名村など6町村。大宜味村は「基本的には県通知に準ずるが、どのタイミングで外すかを各学校で検討している」とした。
(吉田健一)
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