国際クルーズ船、3年ぶり那覇港に寄港 コロナ感染の乗客4人は船内隔離、拡大は確認されず


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国際クルーズ船「ウエステルダム」から下船する乗客ら=9日午前9時13分、那覇市若狭の那覇クルーズターミナル(ジャン松元撮影)

 国際クルーズ船「ウエステルダム」が9日、沖縄県那覇市の那覇クルーズターミナルに入港した。那覇港への国際クルーズの寄港は約3年ぶり。同船は8日に石垣港に寄港しており、今後は高知港、横浜港などに向かう。

 乗客はタクシーやバスに乗って県内を見て回った。オーストラリアから訪れた乗船客(70)は「クルーズに乗って過去にも何度か沖縄に来ている。これから国際通りに行って寿司や和牛を食べる予定だ」と笑顔で話した。

 米カリフォルニア出身の乗船客(26)は「家族での旅を楽しんでいる。夕方までの短い時間しかいられないのが残念だが、沖縄の自然を楽しみたい」と話した。

 同クルーズではこれまで乗客4人の新型コロナ感染が確認されており、現在は船内で隔離されているという。同船は日本国際クルーズ協議会(JICC)が定めるガイドラインに沿い、乗客は乗船前3日以内に行われた検査の陰性証明を提出していた。厚生労働省検疫所業務課の担当者によると、9日時点で感染の広がりは確認されていないという。

(與那覇智早)

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