沖縄有数の水源地だけど水不足の可能性も 沖縄・東村の水利権を拡大 リゾート計画浮上で需要増、水量確保へ


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水利権の一部転用に関する覚書を調印した(左から)県企業局の松田了局長と東村の當山全伸村長=27日、東村役場

 【東】沖縄県企業局と東村は27日、同局が保有する福地川の水利権の一部を村に転用することで合意した。同局が自治体に水利権を転用するのは初とみられる。福地ダムがある東村は県内有数の水源地であり、中南部に上水などを供給する役割を担ってきた。一方で村が現在持つ水利権量では、将来的に水不足になる可能性があり、水源の確保が課題となっていた。

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 水利権は河川法に基づいて付与される、河川の流水を占用する権利。福地川を巡っては、現在の水利権量は最大で1日当たり、企業局は2万5千立方メートル、村は2460立方メートル。2019年ごろから村慶佐次でリゾート開発計画が浮上したことから、水需要の増加が見込まれ、村が水源の確保に向け調整に入った。

 松田了企業局長と當山全伸村長は村役場で「覚書」に調印し、将来的に水源が不足する場合、最大で1日当たり350立方メートルの水利権量を転用することを確認した。松田局長は「観光振興の推進に寄与する」と覚書の意義を語った。當山村長は「感無量だ。東村民の願いがかなった」と企業局に感謝した。
 (長嶺晃太朗)


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