【東京】宮古島近くを飛行中の陸上自衛隊ヘリコプター1機が行方不明となっている件で、陸自は6日夜、航空機事故だと判断した。森下泰臣陸上幕僚長が6日午後9時ごろ、防衛省で記者会見を開いて説明した。坂本雄一第8師団長が搭乗していたと明らかにした。坂本氏を含む搭乗者10人は行方不明となっている。
陸自は、機影がレーダーから消えた時間を午後4時33分と説明していたが、午後3時56分と修正した。搭乗員10人の内訳について操縦士2人、整備士2人、搭乗員6人と説明した。
森下陸幕長は会見冒頭で「国民の皆さまに迷惑、心配をおかけして申し訳ない」と謝罪。概要を説明した上で「一秒でも早く搭乗していた隊員全員を救助するため、自衛隊の艦艇、航空機、海上保安庁の巡視船を使って全力で捜索救難活動を続ける」と述べた。第8師団のヘリが宮古島で飛行していた理由については「陸上自衛隊の各部隊については我が国を防衛するためにあらゆるところを偵察し準備しということで、第8師団も宮古島周辺で偵察していた」と述べた。
陸上自衛隊は、災害派遣や急患搬送を除いて同型機の飛行を見合わせている。
一方、岸田文雄首相も首相官邸で記者団の質問に応じ「状況は防衛省で確認中。いずれにせよ人命救助最優先で取り組んでいく」と述べた。
【関連記事】
【独自取材】「ほとんどが中国」全国の6割の空自スクランブルが起きる沖縄
攻撃受けたらどう逃げる?実現性は? 武力攻撃想定、宮古・八重山の離島