自転車と車両が衝突、子どもが車の下に 救い出した方法は 救助活動で4人と1事業者を表彰 沖縄・浦添消防


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人名救助に尽力したとして表彰を受けた安次嶺智春さん(前列左から2人目)と仲間貴志さん(前列中央)ら=5月31日、浦添市消防本部

 【浦添】浦添市消防本部(石原正常消防長)は同本部で5月31日、2023年度市消防表彰を開いた。2月に管内で発生した交通事故で子どもの救助活動に尽力したとして、4人と1事業者に感謝状を授与した。表彰されたのは安次嶺英太さん、安次嶺智春さん(41)、りゅうせきライフサポート真栄原店と同店店長代理の仲間貴志さん(46)、従業員の又吉承吾さん。

 4人は浦添市西原で自転車に乗っていた男児が、スーパーの駐車場から出てきた自動車に衝突されて転倒し、車両と自転車に挟まれるような状態になった男児を救出した。事故を目撃した安次嶺さん夫妻が、クラクションを鳴らして、子どもが車両下にいることを運転手に気付かせ、すぐに119番通報した。仲間さんと又吉さんは、店にあったジャッキアップで、車両下から男児を救い出した。

 男児は病院に搬送され、胸や背中にすり傷や打撲の痕がみられたが、命に別条はなかった。

 仲間さんは「危険物を扱うため、常に周囲を気に掛け仕事をしている。表彰につながり、うれしい限りだ」と話した。

 智春さんは「いつか事故が起きるのではと心配していた場所で、事故が起きた。危険な場所が少しでもなくなればいいと思う」と語った。
 (藤村謙吾)


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