防衛省・自衛隊は28日、沖縄県の先島諸島に展開している航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を半分に減らす方針に基づき、石垣島に持ち込んでいた一部弾薬を搬出する作業を実施している。
爆発物の搭載を示す「火」マークの付いた車両で公道を使って新石垣空港に運び込んだ。午後5時ごろに着陸した自衛隊のC2輸送機に、車両が後進して弾薬を搭載。午後7時ごろに離陸した。
2月には石垣島からPAC3の電源車1両が搬出される様子が確認された。一方、PAC3を構成する機材はまだ残っており、今後も順次、搬出される見通し。
昨年4月に防衛相が破壊措置準備命令を出したことを受けて防衛省・自衛隊は沖縄県宮古島市、石垣市、与那国町にPAC3を展開していた。政府はPAC3の展開が長期化したことを受けて展開部隊を半分に減らす方針を立てており、撤収作業を進めている。
北朝鮮は2023年、3回にわたって衛星を打ち上げたが、破壊措置は実施されていない。(明真南斗、照屋大哲)