日本最西端の島、沖縄県与那国島出身で俳優や映画監督として活躍する東盛あいかさん(26)。話者の減少で消滅の恐れがあるとされる「消滅危機言語」の与那国語をラップで巧みに操り、その様子を披露した動画がSNSで話題だ。
昨年の投稿が次々と拡散され、「#多分私しかやってない」とハッシュタグをつけた今年4月20日の投稿はおよそ1カ月で閲覧数が100万回を超えて1万件以上の「いいね」が寄せられている。
東盛さんのSNS投稿を目にした沖縄市出身のミュージシャン、沖縄電子少女彩さん(23)がコラボを持ちかけ、沖縄語に与那国語ラップをミックスした“世界で唯一”の楽曲を製作。6月1日に「夜の祭~ユルヌウマチー~」としてリリースした。
長い歴史を紡いできた沖縄語や与那国語に対し、ともに思い入れの深い2人。「先祖が使ってきた言葉を大事にしたい。現代の音楽を通して楽しみ、興味を持ってもらえたら」と語った。