「平和の礎」追加刻銘板を設置 慰霊の日に向け新たに181人の名を刻む 糸満・沖縄 


「平和の礎」追加刻銘板を設置 慰霊の日に向け新たに181人の名を刻む 糸満・沖縄  「平和の礎」に設置される新たな刻銘板=19日午前、糸満市摩文仁の平和祈念公園(小川昌宏撮影)
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 糸満市摩文仁の平和祈念公園で19日午前、沖縄戦などの戦没者の名前を記した「平和の礎」に、新たな刻銘板を設置する作業が始まった。戦後79年の今年は、県出身者24人を含む181人の名前を追加し、刻銘総数は24万2225人となる。

 平和の礎は世界の恒久平和を願い、沖縄戦などで亡くなった人の名前を国籍や、民間人、軍人の区別なく記している。毎年、6月23日の慰霊の日に合わせて、新たに申請があった人の名前を追加刻銘している。

 平和の広場を中心に屏風状に並ぶ刻銘碑は、平和の波が世界に広がるようにとの願いをデザイン化している。

 新しい刻銘板は県内分が1枚、県外分が2枚あり、一番外側にある碑2基に、この日のうちに据え付ける予定。作業員が慎重に碑に組み込んでいた。

(宮沢之祐)

「平和の礎」に設置される新たな刻銘板=19日午前、糸満市摩文仁の平和祈念公園(小川昌宏撮影)