渉外知事会が日米両政府に特別要請へ 米兵性的暴行続発に「極めて遺憾」 再発防止、自治体への通報徹底を


渉外知事会が日米両政府に特別要請へ 米兵性的暴行続発に「極めて遺憾」 再発防止、自治体への通報徹底を 玉城デニー知事も出席した渉外知事会の会合=24日午前、東京都の都道府県会館
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

 米軍施設を抱える15都道府県でつくる渉外知事会(会長・黒岩祐治神奈川県知事)は24日、在日米大使館や防衛省、外務省を回り基地問題の解決を要請した。

 県内で相次ぐ米兵性的暴行事件を受け「特別要請」を行い「極めて遺憾」と指摘し再発防止に向けた体制構築を求めた。昨年11月の鹿児島県・屋久島沖での米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故については、原因や対策など十分な情報提供まで飛行の停止を要請した。 

黒岩会長や副会長の玉城デニー知事らが参加。米兵性的暴行事件は、県への伝達がなく「関係機関、地域が連携した安全確保の取り組み、事件後の対応を取ることができなかった」と指摘した。速やかな対応を図るため、プライバシーに配慮した上で関係自治体への通報徹底を求めた。

 特別要請には(1)国や関係自治体、米軍などが協力して対策を協議・調整する場を新設すること(2)外出制限措置の厳格化(3)被害者への適切な補償―なども盛り込んだ。

 定例の要望書には米軍基地周辺で有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されている問題に関する項目を新たに追加。対策費を国で負担するよう要望した。

(明真南斗)