県赤十字血液センターは8日、九州・沖縄地方でA型の献血が先月上旬から予測以上に少ない「異例な事態」が発生していると発表した。すでに献血が供給を約千人分下回っており、年始の輸血医療に影響が出る恐れがあるという。
同センターによると、10月中旬以降、九州・沖縄地方では血液型の需給バランスが崩れる事態が続いている。当初は供給数が急増したO型が不足。九州各地で協力を呼びかけた後、O型は献血が増えて持ち直しつつあるが、今度はA型の献血が減少しているという。
例年、年末は献血が減少する傾向にある。同センターでは、特に不足しているA型を中心に、那覇市久茂地の献血ルームや各地の献血バスでの献血協力を呼びかけている。
(南彰)