浦添署と浦添地区交通安全協会、第二波之上自動車学校は13日、市勢理客の同校で飲酒運転講習会を開いた。飲酒運転の危険性を知ってもらうことが目的。地域の事業者から10人が参加した。
講習会では、参加者が飲酒した上で普通乗用車を運転した。直進中に道の真ん中に置かれたポールをよけたり、S字走行をしたりして、普段との違いを体感した。うまくよけられずにポールをはね、狭い道の進行中に縁石に乗り上げる人もいた。
350ミリリットルの酎ハイ缶を3本飲み干し、顔を真っ赤にして運転に臨んだ会社員男性(29)は「気持ちが大きくなって、スピードを出しすぎた。駐車のために車を後進させている時も、サイドミラーなどを確認せずに運転していた」と話し、飲酒で注意散漫になることを体感した。
県警によると、2024年5月末時点の飲酒運転による摘発数は513件(前年同期比26件増)。人身事故は1050件で、このうち飲酒がらみの事故が27件発生し、1件は死亡事故となっている。
浦添署の前泊亮交通課長は「飲酒してハンドルを握る怖さを知ったと思う。家庭や職場で体験を広めてほしい」と呼び掛けた。
(名嘉一心)