23日に那覇市で開催される「県民平和大集会」を主催する「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が使ってきたロゴやキャッチフレーズが、特定の宗教団体が使うデザインや文言と同じであることが交流サイト(SNS)で指摘されている。同会は23日、ウェブサイトで見解を公表し、SNSで指摘されるまで気づかなかったと釈明し、宗教団体のロゴやキャッチフレーズと同じであることが確認できたことを踏まえ、謝罪した。
ロゴとキャッチフレーズは同会メンバーが知人から紹介されてメッセージ性に共感し、同会の運営委員会へ提案し採用されたという。同会は「チェック機能が不十分だったことが原因。深く反省し、今後このような場面において慎重な検証を重ねる」と説明した。
ロゴは「和」の文字を使ったデザイン。同会が2月26日に那覇市の県庁前県民広場で開いた集会のチラシでも載せた。キャッチフレーズは「Love for the Homeland is Love for the World」。SNSなどでの指摘を踏まえ、23日に予定していたキャッチフレーズ入りのTシャツとステッカーの販売も中止する。
同会は「指摘のあったキャッチフレーズやロゴの使用を一切控える。宗教の布教を担ってしまうことは本意ではない」と説明した。
SNSで問題を指摘してきたチョウ類研究者の宮城秋乃さんは「チェック体制が甘い。運営側に関わる人は適正を見て選抜するべきだ」と語った。