第613回新報料理講習会(琉球新報社主催)が2日、那覇市の琉球新報ホールで開かれた。「手軽に作るおもてなし料理」がテーマ。松本料理学院学院長の松本嘉代子さんを講師に「炊きおこわ」「アーサの銀あん仕立て」「紅白なます」など、新年を祝うにふさわしい6品を紹介した。
新報ホールステージに設けられたキッチンで、松本さんは6品を手際よく調理。新鮮な食材の見分け方や道具の使い方のこつなども分かりやすく解説した。訪れた多くの聴講者らが大きくうなずいたりメモを取ったりする姿が見られた。
調理を終えて松本さんは「お正月だからといろんな料理を時間を掛けて作っていたが、今は手軽に早くできる料理が求められている」と持論を語り、現代の生活に合った調理法を取り入れながら、沖縄の食文化を守る取り組みの必要性を強調した。
那覇市から参加した会社員女性(58)は「どれも手軽にできそうで参考になった。炊きおこわに挑戦してみたい」と話した。
(小波津智也)