伊礼氏の当選、選挙会が決定 「『ミスなし』言い切れるだけのチェックを」 うるま市議選の開票問題


伊礼氏の当選、選挙会が決定 「『ミスなし』言い切れるだけのチェックを」 うるま市議選の開票問題 うるま市議選の当選が市の掲示板に貼り出され、報道陣の取材に応じる伊礼正候補=29日午後7時すぎ、うるま市役所前
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 【うるま】2022年10月のうるま市議選で、最下位当選した候補と次点の候補の当落が逆転した件で、市議選の選挙会が29日、うるま市役所で開かれた。最下位当選の天願浩也氏(31)に代わり、次点の伊礼正氏(70)の当選を正式に決定した。2月1日に当選証書を手交する。

 この日の選挙会で事務局が選挙立会人に経緯を説明した。伊礼氏が当選無効の異議申し立てをしたが、市選管は投開票の「手続き」に違法性がなかったことを理由に、「投票用紙の確認はしないことにした」と申し立てを棄却したという。その後、県選管による最集計の結果、伊礼氏の票が4票多かったと判定され、最高裁もこれを支持する採決をした。比嘉弘之選挙長は「今後は県と同じような手続きをしないといけないと思う」と今後の対応を説明した。

 伊礼氏は報道陣の取材に「ヒューマンエラーで片付けてはいけない。開票の『ミスがなかった』と言い切れるだけのチェックをしてほしかった」と話した。

(島袋良太)