【東京】米軍基地問題など沖縄の諸問題について描いたドキュメンタリー映画「沖縄狂想曲」の初日舞台あいさつが3日、東京都内で行われ、鳩山由紀夫元首相が登壇した。太田隆文監督と対談し、日本での米軍の特権的地位の根拠となっている日米地位協定の問題点などを指摘し、「日本人が本当の意味で自立していけるような国にしていく重要な平和の拠点としての沖縄の役割を見つめていきたい」と述べた。
鳩山氏は、宜野湾市の米軍普天間飛行場の県外移設を掲げて2009年に首相に就任。しかし、その後に「辺野古移設」に回帰して批判を浴び、10年に辞任した。
当時を振り返って、「自分自身の力不足だった」と吐露。「アメリカが認めなければ、止められないシステムができている」と指摘した。
同映画は17日から那覇市の桜坂劇場でも公開する。
(安里洋輔)