「こんな街中で」「怖い」 陸自の那覇駐屯地前に不発弾 道路工事で発見 沖縄


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「こんな街中で」「怖い」 陸自の那覇駐屯地前に不発弾 道路工事で発見 沖縄 見つかった米国製5インチ艦砲弾=27日(那覇市提供)
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 那覇市鏡水の国道331号で27日、道路工事現場から沖縄戦当時のものとみられる不発弾が発見された。現場は沖縄産業支援センターから300メートルほどの所で陸上自衛隊那覇駐屯地正門の前。付近には住宅などが立ち並ぶ。市によると、不発弾は米国製5インチ艦砲弾。道路工事の掘削作業に伴う磁気探査で地中約数十センチの所で見つかった。現在は土のうで固定し、金属製のライナープレートで覆うなどの措置がとられている。今後、関係機関と協議の上、処理を進める方針。

金属製プレートで覆われた不発弾=28日、那覇市
金属製プレートで覆われた不発弾=28日、那覇市

 現場近くで働く20代男性は「『こんな街中で』とびっくりした。すぐに爆発するとは思わないが、いつも通る道の下に埋もれていたと考えると怖い」と驚いた様子だった。

 市によると、2023年に市内で発見された不発弾は5件。24年は2月に市与儀の住宅工事現場で5インチ艦砲弾(照明弾)が見つかったのに続いて2件目。陸上自衛隊那覇駐屯地によると県内で近年、年500件前後の不発弾処理に関する要請を受けるという。