鎌倉芳太郎氏の功績を後世へ伝えようと、有志で結成した「鎌倉芳太郎沖縄顕彰会」が、10月に同氏の顕彰碑を那覇市の県立芸術大学敷地内に建立することが26日、分かった。顕彰会会長は琉球文学が専門の波照間永吉氏が務める。鎌倉氏の出身地である香川県三木町では2010年、高松南ロータリークラブが中心となって同氏の顕彰碑を建立しており、同団体の呼びかけを受けて沖縄でも建立事業が始まった。
波照間会長ら顕彰会のメンバーは、香川県産の庵治石を選定。石碑は幅約2・5メートル、高さ約1・2メートルの台形となる予定で、どだいには琉球石灰岩を採用する。碑は円覚寺のそばに設置する。除幕式は10月26日に行う。波照間会長は「いま一度、鎌倉氏の功績に心から感謝し、県民にも広く知ってもらう機会にしたい」と述べた。
(当銘千絵)