沖縄戦の戦没者遺骨の保全などを定める「沖縄戦等における戦没者の尊厳を守る条例」の制定を求める、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんと琉球大学の徳田博人教授らは10日、16日投開票の県議会議員選挙の候補者70人を対象に実施したアンケートの結果を発表した。
アンケートは5月22日から6月7日にかけ候補者70人に実施し、37人から回答があった。質問項目は三つで、同条例要綱への賛否や戦争遺跡の保存活用について尋ねた。
同条例要綱の賛否を尋ねた項目では、玉城デニー県政を支持する与党系の候補者30人(81・1%)が「賛同する」と回答。主に中立の立場の候補者6人(16・2%)が「保留する」と回答し、野党系候補者1人(2・7%)が「賛同しない」と回答した。
同条例の制定に向け、具志堅さんらは2月に県と県議会に陳情と意見書を提出している。アンケート結果を受け、具志堅さんは「できるだけ候補者たちには、このことを大事な問題だということを認識してもらいたい」と話した。
(’24県議選取材班)