沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(70)らによるハンガーストライキが23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で最終日を迎えた。沖縄戦戦没者の遺骨が混じる南部の土砂を名護市辺野古の新基地建設に使う計画の撤回を国に求め、那覇市の県民広場で20日からハンストを始めていた。
具志堅さんは、戦没者追悼式での玉城デニー知事のあいさつに「宮古や八重山、与那国の自衛隊配備について強く反対していない」と指摘した。
具志堅さんは「県民の一番の利益は沖縄が平和であること。軍事基地ができると戦場になる。知事にはそれに気付いてほしい」と語った。具志堅さんの活動を支持する多くの人がテントを訪れた。
共にハンストに参加した小橋川共行さん(81)=うるま市=は「テントに沖縄戦の多くの遺族が来て応援してくれた。一方で、遺族の悲しみが長い間たっても消えないことも感じた」と語った。
(狩俣悠喜)
関連記事