6月23~29日は男女共同参画週間だった。その期間に相次いで米兵による性的暴行事件が報道で明らかになり、さらに7月4日には女性の胸を触ったとして、米兵が逮捕された。綱紀粛正を求めても間に合わない。何度「またか」と繰り返せばいいのか。報道を見るのが怖くなるほどだ。
1995年の少女乱暴事件では、女性たちが真っ先に抗議の声を上げた。立場を超えて県民が団結し、県民大会が開かれ、日米政府を動かした。今回も相次ぐ米兵の事件を受け、さまざまな団体が声を上げている。
おきなわ女性財団は、男女共同参画社会の実現に寄与するためにある。世界的にも女性への性暴力は許さない、人権問題だという流れがある中で、今回、国は重大事件を県や県民に伝えていなかった。国の責任を果たしていないと感じた。財団として3日に抗議声明を出し、多くの団体と連帯すると表明した。
国を動かすためには、県民が一つになって行動しなくてはならない。県民をどう守るか、性暴力をどう防ぐか、それぞれが改めて考えてほしい。
(随時掲載)