日本最西端の島、与那国島では9日午前11時半ごろ、「隣(とぅない)チマ」の台湾がはっきりと見えた。台湾と与那国島の距離はわずか111キロ。年に数回だけ晴れた日に、台湾の山並みが浮かび上がって見えるという。
琉球新報に情報提供した与那国町出身の譜久嶺マリサさんはこの日、台湾北部の基隆市から来島した研究者・許焜山(シュ・クンサン)さんを案内していたところ、島の西側にある久部良から「台湾」を目視できたという。
譜久嶺さんは「与那国島出身だが、一度も島から隣の“台湾”を見たことがなかった。タイミングがすごくて、とてもよかった」と喜んだ。さらに「台湾は与那国にとって外国ではなく、沖縄とつながりがある島だと改めて感じた」と述べた。
許さんは「初めて与那国を訪れた。まさか台湾が見えるとは思わなかった。運が良かった」と話した。