「信用を悪用」自衛官による虚偽発注、男に5年6月を求刑 那覇地裁で結審 沖縄地方協力本部


「信用を悪用」自衛官による虚偽発注、男に5年6月を求刑 那覇地裁で結審 沖縄地方協力本部 那覇地裁(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自衛隊沖縄地方協力本部(沖縄地本、那覇市)による備品発注・購入と偽り、2023年7月から11月にかけて換金目的で取引先からカメラやテレビなどの交付を受けたとして、虚偽有印公文書作成・同行使と詐欺の罪に問われている元陸上自衛官の被告(30)=糸満市=の論告求刑公判が10日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれた。検察側は被告に懲役5年6月を求刑した。結審し、8月23日に判決が言い渡される。

 弁護側は、被告が物品をだまし取った取引会社6社の一部に被害弁償し、示談が成立した点などを挙げ、執行猶予判決を求めた。

 検察側は論告で、沖縄地本の会計係としての「信用を悪用した」と指摘。詐取金を借金返済や遊興費に充てたとして「自己利益のために犯行に及んだ」と述べた。