沖縄県立病院、4・5月の救急受診が増加 8~9割が「軽症」 県は適正利用を呼びかけ


沖縄県立病院、4・5月の救急受診が増加 8~9割が「軽症」 県は適正利用を呼びかけ 救急車(イメージ)
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 県は16日、今年4、5月に県立病院を受診した救急患者の人数は1日当たり342人で、2023年度の同297人と比べて45人増加したことを明らかにした。

 救急患者全体の約8割、小児救急患者の約9割が入院を必要としない軽症患者だった。県によると増加要因は分かっていないが、高齢化も背景にあるとみている。県は救急の適正利用を呼びかけている。

 県議会6月定例会一般質問で、本竹秀光病院事業局長が下地康教氏(沖縄自民・無所属の会)に答弁した。

 本竹病院事業局長は「医師看護師などの疲弊および離職の増加や、緊急を要する患者への対応遅れが懸念されるなど、このままでは体制維持が困難な状況となっている」と説明した。

 県はかかりつけ医の受診や、子ども医療電話相談(♯8000)の利用を呼びかけている。

(石井恵理菜)