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「言葉だけでなく差別解消に取り組んで」 旧優生保護法の違憲判決で首相謝罪 沖縄県内の障がい者らの思い


「言葉だけでなく差別解消に取り組んで」 旧優生保護法の違憲判決で首相謝罪 沖縄県内の障がい者らの思い イメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 中村 優希

 旧優生保護法を違憲とした最高裁判決を受けて岸田文雄首相が17日、原告らと面会し謝罪したことを受けて、県内の障がい者や関係者らは、謝罪だけで終わらせず問題解決を求める声などがあがった。

 県自立生活センター・イルカ代表の長位鈴子さんは「(謝罪が)遅い。国は最高裁まで行かないと謝れなかった。高齢になって亡くなった方もいる。もっと早く認めてほしかった」と話した。

 沖縄ハンセン病回復者の会共同代表の平良仁雄さんは「言葉だけの謝罪に終わらず、この問題に真剣に取り組んでほしい」と求める。ハンセン病国賠訴訟の判決後にも国から謝罪があったことを振り返り、「言葉だけだ」と話す。賠償はあったが、いまだに社会に残る差別意識や、長年人権が守られなかった当事者の傷の深さなど問題は続いている。平良さんは「補償はもちろんだが、お金の問題ではない」と話した。

(中村優希)