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母を誘い、初めて参加の大学生「自分の目、言葉で」 宜野湾・県民大集会 沖縄


母を誘い、初めて参加の大学生「自分の目、言葉で」 宜野湾・県民大集会 沖縄 県民大集会で登壇者の話を聞く伊波蓮さん(左)と清香さん=10日、宜野湾市
この記事を書いた人 Avatar photo 前森 智香子

 約2500人が集った10日の県民大集会は、親子での参加者も多く見られた。琉球大4年の伊波蓮さん(22)は、母親の清香さん(54)を誘って来場した。県民集会への参加は初めてという蓮さんは「最前線で活動している方たちのスピーチを生で聞き、諦めない気持ちを再確認できた。参加して良かった」と晴れやかに語った。

 「普段の生活では、なかなか意思表示がしにくい。思いが一緒の人たちがこんなにいると、気持ちが折れないですね」。県民大集会の開始前、蓮さんは笑顔で語った。米軍基地問題に関心があり「自分の目で見て、自分の言葉で語れるようになりたい」と思い、参加を決めた。誘われたという清香さんは「こうした場に参加して意思表示することは大切。娘が問題意識を持ってくれてうれしかった」と話す。

 登壇者の発言に共感して拍手を送ったり、時に涙ぐんだりした蓮さん。県女性団体連絡協議会が、相次ぐ米兵による性暴力事件に抗議する県民大会の実施を求めていることに触れ、「今日の集会が、女性たちが求めている大きな県民大会の実現のきっかけになってほしい」と願った。

  (前森智香子)