【石垣】旧盆入りウンケーの16日、石垣市内の各地で八重山の伝統行事「アンガマ」が行われた。グソー(あの世)からの使いとされるウシュマイ(翁(おきな))とンミー(媼(おうな))が、花がさをかぶったファーマー(子孫)を引き連れて集落の各家庭を回った。歌や踊りをささげて祖先を供養し、子孫繁栄を願った。
市登野城の男性(72)宅には午後7時ごろアンガマの一行が訪れた。一目見ようと、親族や住民らが詰め掛けた。
ファーマーの踊りの合間にはウシュマイとンミーが甲高い声でスマムニ(八重山の言葉)を交えた独特の珍問答を披露し、笑いを誘った。